ホントに大事なお金の話

ホントに大事なお金の話

住宅ローン、投資、老後資金など生きているとお金のことが気になります。

平日、自宅にいると証券会社のセールスマンが来て、株の購入や投資を進めに来ます。

また、銀行でまとまったお金を定期預金しに行くときにも投資を進められます。

損をする不安が伴うので断ってはいますが、そもそもお金の知識が不足しているため判断できないのです。

そんな時にふと書店で見つけた本を立ち読みして気に入って購入したのがこの本です。

まず、タイトル目にひきました。

初心者でも読みやすそうです。

中を開いてみると、「日本人の多くは、お金についての大事な話を誰からも教わらないまま、大人になる」と記載されていますが私もそうでした。

本書を読めば、お金にたいして自分で考え判断することができる素養が身に付くのです。

手元に置いておけば生活の役に立つ良書です。

お金と時間の関係

そもそも「お金」とは何でしょう。

お金の情報は世の中であふれていますが、ポイントがわかりません。

本書では、お金を考えるポイントとしてお金の3つに力の説明から始まります。

序章で、お金の本質を「魅力、魔力、暴力」という力を例に挙げてわかり易く解説しています。

お金の「魅力」は、コンパクトで必要なものと交換できることで、便利なことです。

しかし、魅力があるゆえに人々の欲を大きくする「魔力」を持ちます。

こころを魔力が支配すると「暴力」を持ち、人を傷つけることにも繋がる危うさがあることを、覚えてく必要があるのです。

この「お金とは何か」の話の次は、時間との関係の解説があります。

お金の価値は時間と深い関係があり、金利の意味が良く理解できるのです。

そして、世の中の金利がお金の需要と供給で決まる基本的な理論までもが、専門書を読まなくても理解できます。

お金の増やし方

多くの人が最も興味を示す項目です。

本書はハウツー本ではないため、儲け話のなどの記載はありません。

むしろ、投資をするときの大事な基本的考え方を記載しています。

投資に儲け話はなく、リスクをとらなければリターンはありません。

そのリスクとは「危険なもの、避けるべきもの」ではなく、ブレ幅(収益の変動性)であり、これがリターンの源泉であることを学べます。

一見難しそうですが、本書の作りが理解を用意にします。

本書では、得にこの投資関連の項目の中で、怪しげな人物が質問を投げかけるという設定で記載がはじまります。

その質問にわかり易い解説で回答していくストーリです。

しかもその内容は、金融論の基本に匹敵する充実した内容なのです。
読み進めると、リターンが単なる儲けではなく、見込みであることを理解できます。

加えて、お金は加速度的の成長する複利の仕組みを学べます。

最後に、注目する人も多いFXのハイリスク・ハイリターンの仕組みの解説があり、過剰なリスクを取るべきではないという注意事項の解説をしています。

特に素人は参考にするべきだと思います。

その他の大事な話

他の大事な話についても解説があります。

お金の守り方、稼ぎ方、使い方です。

そして最後に、お金の経済と幸せについての魅力のある解説で終わります。

手元に置いておく価値のある良書です。

まとめ

ハーバードMBAの著者(佐伯良隆氏)が記載した「お金の教科書」といえる本だと思います。

基本的でわかり易い解説ですが、金融の基本的内容も含む充実した本です。

「お金とは何か」という基本から始まり、金利や利息がお金の時間との関係で決まることが理解できます。

そして、投資という増やし方に繋がる解説が続き、「リスクがなければリターンが生まれない」という基本が分かるのです。

正しい判断をするための考え方に説明を割き、お金儲けの簡便な方法ではなく、リスクとリターンの理解に多くの頁を割いています。

本書は本物のお金の良書です。

年数を経ても色あせることはない内容で、お手元に長く置いて生活の参考にする本としておすすめします。

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