自然遺産や文化遺産を含む3つの世界遺産をはじめ、鹿児島県は豊かな自然と歴史に彩られた観光地として知られています。そんな鹿児島で、地域医療の柱となるのが訪問看護です。高齢化が進む今、在宅での療養を支える重要なサービスとして日夜活動をしているのです。今回は、鹿児島県内の訪問看護を支援・連携する訪問看護ステーション協議会についてご紹介します。

鹿児島県内の訪問看護を支える訪問看護ステーション協議会とは？

鹿児島県訪問看護ステーション協議会は、鹿児島県内の訪問看護の質の向上と普及を目指し、事業者間の連携や情報共有、職員の教育研修などを行っている団体です。県内外の行政との調整をはじめ、医療・福祉機関との連携、調査研究の実施などを通じて、地域に根差した在宅医療の発展を支援しています。また、ビジネスチャットやブロック会を活用した施設間の情報交換も活発で、訪問看護の現場がより良くなるよう継続的な取り組みを行い、連携することで県内の訪問看護サービスを支援しているのです。

訪問介護は小児も利用する

訪問看護は高齢者だけでなく、小児も対象です。例えば、重度の障がいや慢性疾患を抱える子どもには、自宅での医療ケアや家族支援が必要です。看護師が定期的に家庭を訪れ、バイタルチェック、医療機器の管理、入浴介助などを行い、子どもの成長や生活を見守ります。保護者の精神的なサポートも大切な役割です。また、重度障がいを持つ小児への訪問では、人工呼吸器の管理や入浴介助、学校通学後の見守り支援など、家庭と医療をつなぐ重要な役割を担っています。

訪問看護の利用事例について紹介

鹿児島県内では多様な訪問看護の実例があります。例えば、末期がんの高齢者が住み慣れた施設で最期を迎えたいという願いを叶えるため、毎日看護師が訪問し、医療ケアと家族の支援を提供しました。このほか介護サービスと併用して訪問看護を受けるケースも多く、介護スタッフとの連携をすることもよくあります。