実習生との言葉の壁

実習生との言葉の壁

コミュニケーションが上手く取れない長野で技能実習生を迎えるにあたり、ネックになるのは「言葉」でしょう。日本人の感覚で「知っていて当たり前」の言葉でも、外国人から見ると「未知の言語」です。上手くコミュニケーションが取れず仕事にならないと、悩んでいる企業は少なくありません。
しかし悩んでいるのは、技能実習生も同じ。技能実習生から見ると、日本語は外国語。ある程度現地で日本語の勉強をしている人でも、仕事場でスムーズに仕事ができるかどうかは、全くの別問題。とても技能実習生は孤独に感じ、辛い思いをしている方もいらっしゃるのです。

短文で伝える

日本語習得は、想像以上に難しくなっています。実習生は来日半年前に日本語を勉強しますが、できるのは基礎中の基礎だけ。でも言い換えれば、日本語の「基礎」ならばある程度分かるということです。
長文の日本語なら通じませんが、短文なら通じる可能性は大。例えば「コンビニで、弁当とお茶を買ってきて」というと、実習生は何のこと状態。でも「〇〇さんはコンビニに行ってください。弁当を買ってください。お茶を買ってください」と区切って言えば、通じる可能性はかなり高いです。

方言はNG

また方言を使うのは、極力控えましょう。実習生は「標準語」で日本語を習うので、標準語であればコミュニケーションは何とか取れます。でも方言で話すとなると、短文で物事を伝えても通じなくなります。
「あの人はずくなしな人だね」と言われても、実習生からしてみれば意味が分かりません。もっというと長野県民外の人も分かりません。難しいでしょうが「あの人は面倒くさがりな人だね」と、標準語で伝えるようにして下さい。

ゆっくり喋る

技能実習生とコミュニケーションを取るにあたり、最も注意したいのは「ゆっくり喋る」ことです。意外と出来ていない人は大勢いらっしゃいます。「ゆっくり喋っている」と思っているでしょうが、技能実習生から見ればまだ「早い」です。
でも仕事の指示など応用日本語で話す場合は、いつもより10倍遅いスピードを心がけてください。

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