サンバって何?バトゥカーダとカンサゥン
サンバは音楽の一種
サンバと聞くと、ど派手な派手をつけた衣装で激しく踊る姿を想像するでしょう。確かにサンバには違いないものの、少し意味が違います。サンバとは、音楽ジャンルの一種。音楽ジャンルには、ポップス・ロック・演歌等がございます。数ある音楽ジャンルの内の1つが、サンバになるのです。
ではサンバとは、どんな音楽ジャンルになるのでしょうか。もう少し詳しく掘り下げてみます。
ベースとなったバトゥカーダ
突然ですが「バトゥカーダ」という、言葉を耳にしたことがないでしょうか。「バトゥカーダ」とは、アフリカ系の方がブラジルに持ち込んだ音楽のことです。バトゥカーダをベースにして、ヨーロッパの宮廷音楽要素を取り込んで生まれたのが「サンバ」です。
ブラジルから見たらアフリカ系の方々は「外国人」です。今でこそ「国籍が違う者同士手を取り合って仲良く」が当たり前になりましたが、サンバが生まれた当時は地獄の日々。社会的に恵まれていなかったこともあり、溜まっていたフラストレーションも凄まじかったのは用意に想像がつきます。当時は、彼らの怒りがそのまま音楽として語られました。
サンバ・カンサゥンとダンス
アフリカ系音楽がベースのサンバのクオリティは、ものすごい高いものであるのは言うまでもない事実。彼らの素晴らしい音楽は白人にも取り入れられ、後に「サンバ・カンサゥン」という音楽ジャンルも誕生。「サンバ・カンサゥン」をシンプルに仕立てたのが、ボサノバです。
サンバのリズムに合わせて踊るサンバのダンスは、アフリカ系の方々のダンスがルーツとなっています。アフリカのダンスにヨーロッパの文化を取り入れたのが、ダンスです。踊り方には一応の「基本」があるものの、あとは全部アドリブ。余計なことを考えずに精一杯楽しむのが、サンバのダンスです。